神戸クリニック梅田院(大阪)

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「小学生の息子が学校の眼科検診で視力0.6以下と判定されました。黒板の字が見えにくいなど困っている様子もないのですが、眼鏡を早く作らなければなりませんか」。東近江市の主婦(33)から、こんな質問が寄せられた。
◆数値に悩む前に不便か見極める
 現在、小中学校で行われている視力検診は、片方ずつの裸眼視力をA〜Dの4段階で評価します。Aは1・0以上、Bは0・9〜0・7、Cは0・6〜0・3、Dは0・3未満です。眼鏡、コンタクトレンズを装用しての矯正視力も同様です。

 一般的に0・7以下だと眼鏡の装用を勧められることが多いのですが、数値を見るだけでなく、本人がどれだけ見えているのか、不便なのかどうかを見極めることが大事。まずは、眼科専門医での再検査をされるようお勧めします。

 というのも、特に子どもの場合、見え方は心の安定度に左右されやすいのです。

 集団検診で緊張している、「早く終わらないかな」と気持ちがそれている――といった場合、正しい視力が測定できないことはよくあります。眼科で測る場合でも、「何の検査するんだろう」とか、「眼鏡かけなさいって言われるのかな」とか、不安な気持ちでいれば、視力の数値は安定しないのが実情なのです。

 近視ではなく調節緊張症。昔よく言っていた「仮性近視」の場合もあります。それは、目の中の調節筋をほぐしてやれば遠くも見えるようになります。ただ、本当の近視であれば、問題は、眼鏡をかけさせる時期になってきます。

 数値に悩むよりもまず、現に不便を感じているのか、よく子どもさんに聞いてあげてください。かけたくなくて「見える」と言う場合もあるでしょうが、注意力が足りない、成績が下がったなど、何らかのサインは表れるものです。

 それでも嫌がるのはそれなりの理由があるはず。無理強いして学校生活が楽しくなくなっては残念ですよね。気持ちをときほぐし、思いを受け止めてあげてください。その上で、なぜ眼鏡をかけなければならないのか、かけるとどれだけ便利になるのかを教えてあげることが大事だと思います。

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