神戸クリニック広尾院(東京)

神戸クリニック広尾院(東京)

昨年5月イラクで銃撃され、死亡したフリージャーナリスト橋田信介さんの妻幸子さん(51)が8日、静岡県三島市の日本大学三島キャンパスで講演。戦闘で負傷した左目の治療を日本で受けたイラク少年モハマド・ハイサム・サレハ君(11)が、受診のため来月7日に来日することを明らかにした。3回目の来日になる。

 幸子さんは講演で、5月末にヨルダンで、モハマド君の診察に立ち会った状況を説明。

 モハマド君は、眼球に一部濁りはあるが、目の前の指を数えられる程度まで回復。再手術は不要で、日本の担当医による最終診断と視力矯正のため同県沼津市などに2、3週間滞在する予定。

自宅で米軍と地元勢力の戦闘に巻き込まれ左目を負傷、昨年末に東京で角膜移植などの手術をしたモハマド・ハイサム・サレハ君(11)の視力が回復していないことが分かり、隣国ヨルダンの首都アンマンにある眼科専門病院のヌール医師が二十五日、再手術を勧告した。

 モハマド君を診察した同医師は「(手術後に)目の中で感染が起きた。角膜などに濁りがあり、視力を妨げている」と説明。「現段階で網膜が正常かどうか分からないが、正常なら角膜再移植で視力が改善する可能性がある」と述べた。

 ただ、多額の費用がかかるため、支援団体などの援助がなければ再手術は困難な状況。モハマド君は「早く両目で見えるようになりたい」と話している。

 モハマド君は現在、イラクから毎月アンマンに通院。左目は、前で手をかざしても指を何本立てているか見えず、手を振るのが分かる程度だ。

 昨年五月にイラクで武装勢力に殺害されたフリージャーナリストの橋田信介さんらの一周忌を前に、モハマド君は病院で「天国で安らかに。ご家族にはお悔やみ申し上げます」と述べた。

 橋田さんはモハマド君と取材中に出会い、治療を約束。妻の幸子さんらがその遺志を継ぎ、モハマド君を日本に迎えて治療が実現した。

レーシック 視力矯正手術 メジャーリーガー、近視 近視手術  仮性近視 乱視